葛本康彰

葛本康彰

KUDZUMOTO YASUAKI

京都教育大学教育学部卒業、京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了

私にとって作品制作は「人間と自然の関わり」のひとつの在り方であり、“自分”と“自然”との間に接点を生み出す行為でもあります。
私たちの傍らに当たり前のように存在している重力や気温の変化、雨、雪といった自然現象との関わりによって、素材が独特のフォルムやパターンを獲得するような制作手法を考案し、実践しています。
私が制作においてイメージしているのは、“人間”と“自然”の二項対立的な関係ではなく、そこに“素材”を加えた三者間での釣り合いを探るような関係であり、素材に対しては主体性のようなものを感じています。
制作のさなか、“素材”は、私と現象とが出会う、待ち合わせ場所のようでもありますし、その姿を変形させる現象を私も肌で感じていることからすれば、私の皮膚の異相と呼べるのかもしれません。
こうした制作は目の前の現象と地続きに存在しているはずの、地球の質量や運動、大気や水の循環のようなとても大きなスケールのものに意識を繋げ、またそれを知覚している身体を自覚し直すような体験です。そして、素材が獲得する独特のフォルムやパターンは、私たち人間の目では見ることのできない、世界の秩序や力の流れの在り様なのでしょう。
そのような素材と何かしらの体験や記憶を共有することや、時間を共にする振る舞いを、私は彫刻と呼びたいと考えています。
作品の発表を通して、人間本位の視点や、見るものと見られるものの分断といった私たちの生活の根底にある意識に抵抗し、身の回りのものに好奇心や想像力を向けるきっかけになるような場を提示することを企図しています。

【主な展覧会】
2026 個展『一隅の光景 visualization of the potential scene』 galerie16|京都
2025『中之条ビエンナーレ2025』旧廣盛酒造|群馬、『Tokyo Gendai』パシフィコ横浜|神奈川、現代美術-茨木特別展『Transfer』茨木市福祉文化会館|大阪
2024『学園前アートフェスタ2024』(キュレーション)近鉄学園前駅周辺エリア|奈良
個展『空のあらまし spectacle in the air』 守山市民ホール|滋賀
2023『木津川アート2023』ロートリサーチビレッジ京都|京都
2022『イワミアーツプロジェクト2022』 湯里まちづくりセンター|島根、『KYOTO ART LOUNGE EXHIBITION ベールの光景』 COCON KARASUMA 2F アトリウム|京都。

【受賞歴】
2021年度平和堂財団芸術奨励賞受賞。

Video

現在準備中です。